初めての富士登山

小学校時代の友達と富士登山に行くことに。
富士山は良く見かけていたし、富士登山というものに意識が向いたことはあまりなかった
※言われれば、たしかに登れるし一生に一回は登ってみたいかな程度だった。


実際行くまで5合目まで車で行けるとも知らなかった。
5合目から上を見てもどこが頂上なのかわからんし、人が米粒より小さく見えるしで、
本当に登り切れるんかな??と思ってた。


いざ歩き始めると、砂利が凄くて歩きにくい。。。
これがずっと続くと体力奪われてかなりしんどいぞ!と思いながら歩いていたけど、
まだまだ先は長いのに勝手に先を想像してしまっていた。


徐々に傾斜もきつくなり、乳酸を感じ始める。


ちょくちょく上を見渡すと小屋が点々とあって、それをカウントダウンとしながら登って行った。
7合目あたりまで来て気づいたのが、当初1合上がるごとに一つの小屋と勝手に思っていたから、
7合目・8合目に複数小屋があることで、自分の中にあったカウントダウンが崩れ、
一体いくつあるんだと、メンタルがグラついた。(笑)


そんな先の見えない中でも、着実に前に進んでいるんだなと感じたのが、
周りを見渡した時に、いつの間にか雲の上に来ていたこと!
数時間歩き続けて疲弊している心も体も一気に疲れが吹っ飛んだ。
上には雲一つなく良い天気だし、下には雲海
初めて見る景色にテンション上げつつも山頂を目指し歩みを進めていく。



やっと山頂に到着した時には、登り始めて既に6~7時間経っていた。
酸素の薄さとかを実感することはあまりなかったし、これは無理だとキツい感じもなかったけど、
山頂に到着してしばし休憩したのちに、行ける人だけでお鉢巡りをすることに。
正直、緊張の糸が切れていたからか、お鉢巡りが一番きつかった(笑)
グルーっと一周、コースも距離感も見える状態だったからあまり進みを感じられない状況にも疲れたのかもしれない。
でもせっかく来たので日本一高い場所(3,776メートル)には行きたかった。


日本一を感じられたこと。
先の見えない戦いをやり切ったこと。
自力で雲の上まで来たこと。
あんな綺麗な青空を見たことがなかった。。


いろいろ感じることが多くあった素晴らしい経験
いくら先が見えなくても、進んでいるのかどうかわからなくても
決して諦めることなく自分を信じて歩みを進めることの大切さ。
そうすればいずれ必ずゴールが見えてくる。


よくツイていない時などに、止まない雨はないといわれるけど、
地球規模で見た時に晴れがデフォルトで、たまに雲が頭の上に来て雨を降らす。
そう考えると人間も基本明るく良い気分でいるのがデフォルトなのかも。
なのに曇りがあるのは自分の悩みだったり、周りからの干渉だったりいろいろな要因があるからかもしれない。
すべてを取り除けば晴れにしかならないのではないかとも思った。



ちなみに帰りは砂利道で下りだったのでスムーズに下山出来て、
1時間半ほどで戻ってこれた。
日の出から日の入りまでで富士登山経験できたのは非常に有意義だった。